• p2ptest.pl
• 概要
• 動作内容
• 関数
• main
• check_file
• get_pf_files
• check_registry
• print_date64
• date64
• date32
• rot13
• tm64to32
• check_prefech
• pf_check_p2p
• add_ctime
• reg_check_p2p
• add_p2p_date
• last_ts
• 編集後記

p2ptest.pl

概要

「Winny特別調査員」(© NetAgent Co., Ltd.) プログラム本体。 http://www.netagent.co.jp/winny_check.html

動作内容

動作の流れはおおよそ以下の通り。

1. P2P ファイル共有プログラム、および、いわゆる「キンタマ」系騙しファイルの 最終使用時刻を、以下のいずれかの情報源より検出する。

   • レジストリ HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\UserAssist 以下に格納される、ファイルの使用履歴。

   • %windir%\Prefetch ディレクトリ下に保存される Prefetch ファイル (*.pf ファイル) の、最終更新日時。

2. 検出結果の情報をまとめて、以下のような URL を生成する。

    (検出結果を通知する CGI の URL)?winny=(Winny使用時刻)&nyp=(Winnyp使用時刻)&share=(Share使用時刻)&pd=(Perfect Dark使用時刻)&cabos=(Cabos使用時刻)&lime=(Limewire使用時刻)&p=(端末ID)&vi=(「キンタマ」系騙しファイル使用回数)&bit=(Bittorrent使用時刻)&anti=(「キンタマ」系騙しファイル使用履歴)

3. start コマンドを用いて、上記 URL をブラウザからアクセスする。

• 検出基準はあくまで ファイル名のみ であり、 ファイルを直接参照してバイナリパターンを比較する、といったようなことは一切行っていない。

• 体験版では、端末 ID および通知先 CGI の URL は以下の値で固定となっている。

  • 端末 ID

    0

  • 通知先 CGI の URL

    https://ssl.netagent.co.jp/cgi-bin/p2p.cgi

  これらの値は、それぞれ、プログラム呼び出し元ディレクトリに保存されている id.txt ファイル、および site.txt ファイルから読み込みを試みている (何れも、製品版 CD-ROM には一緒に保存されるファイルなのだろう)。

関数

main

• 概要

  メインルーチンとなるサブルーチン。

• 引数

  なし。

• 戻り値

  なし。

• 備考

  • プログラム開始時にただ呼ばれている。

  • このサブルーチンを抜けると、即座に exit を呼んでいる。

  • レジストリからの検出、および Prefetch ファイルからの検出を行い、 結果を URL にまとめて、Windows の start コマンドを用いて、 ブラウザにて検知結果報告サイト (https://ssl.netagent.co.jp/cgi-bin/p2p.cgi) のページを開いている (情報はその際、GET で送信している)。

check_file

• 概要

  設定ファイルを読み込み、各種設定を行う。

• 引数

  1. ファイル名

• 戻り値

  なし。

• 備考

  • コマンド引数が指定されている場合に、その第 1 引数を渡して真っ先に呼んでいる。

  • print_rot13 とかいう 未定義 のサブルーチンを呼び出そうとしている。 どうやらこのサブルーチンは使われてなさそう。。。

get_pf_files

• 概要

  Prefetch ファイルのリストを生成する。

• 引数

  なし

• 戻り値

  Prefetch ファイルのリスト。

• 備考

  • サブルーチン check_prefech にて、glob 関数を用いて Prefetch ファイルのリストを取得するのがうまく行かなかった場合に呼び出される (…ものと思われる)。

  • dir コマンドを利用して、Prefetch ファイル名の取得を試みている。 ちなみに、/b スイッチは使っていない模様 (^_^; 。 ワイルドカード *.pf も使っていない模様 (^_^;; 。

check_registry

• 概要

  レジストリを参照し、最近使ったファイルの使用履歴を参照する。

• 引数

  なし。

• 戻り値

  なし。

• 備考

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\UserAssist を参照する。 このレジストリには、Windows が管理する、ファイルの使用履歴が格納されている。

  • P2P ファイル共有プログラムの使用を検出した場合、 サブルーチン add_p2p_date を用いて使用時刻の情報を格納する。

print_date64

• 概要

  date64 と同様の変換を行い、標準出力へ出力する。

date64

• 概要

  Windows の FILETIME 構造体に相当するバイナリを表す 16 進文字列を、 "年/月/日 時:分:秒" フォーマットの時刻情報に変換する。

date32

• 概要

  time_t 値を、"年/月/日 時:分:秒" フォーマットの時刻情報に変換する。

rot13

• 概要

  いわゆる ROT13 (http://ja.wikipedia.org/wiki/ROT13 参照) 変換。

• 引数

  1. 変換したい文字列 (1 スカラーのみ)

• 戻り値

  変換された文字列 (スカラー)

• 備考

  • Shift JIS 文字列を対象とし、漢字は符号化しても化けしないように作られている。

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\UserAssist 以下に格納される値、すなわちファイルの使用履歴を参照する際にこの変換を利用する模様。

tm64to32

• 概要

  Windows の FILETIME 構造体に相当するバイナリを、Unix の time_t に変換する。

check_prefech

• 概要

  ディスクレイアウトの最適化情報 (Prefetch) を参照し、 P2P ファイル共有プログラムに関連する名前のファイルがあれば、 そのファイルの最終更新日時を用いて、使用時刻を更新する。

• 引数

  なし。

• 戻り値

  なし。

• 備考

  • このサブルーチン自体は、単に %windir%\Prefetch ディレクトリ下の *.pf ファイルのリストを取得し、取得したファイル名ごとに pf_check_p2p を呼び出しているだけである。

pf_check_p2p

• 概要

  Prefetch 情報ファイルのファイル名が、 P2P ファイル共有プログラムに関するものかどうかをチェックし、 使用時刻を更新する。

• 引数

  1. Prefetch ファイル名

• 戻り値

  なし。

• 備考

  • P2P ファイル共有プログラムに関するものであることを認識する為に、 以下のいずれかの文字列が含まれているかどうかをチェックしている (大文字、小文字の区別はない) (シングルクォートは含まない)。

    • 'winny.exe'

    • 'winnyp.exe'

    • 'Share.exe'

    • 'PERFECT DARK.EXE'

    • 'cabos.exe'

    • 'limewire.exe'

    • 'BITTORRENT.EXE'

    • 'BITCOMET.EXE'

  • P2P ファイル共有プログラムに関するものであった場合、 サブルーチン add_ctime を呼び出して使用時刻の更新を行っている。

add_ctime

• 概要

  Prefetch ファイルの最終更新日時を利用して、 P2P ファイル共有プログラムの使用時刻を更新する。

• 引数

  1. Prefetch ファイル名

  2. レジストリ情報 (Windows の管理するファイルの使用履歴) にて既に検出済みか

  3. P2P ファイル共有プログラムの種類を表す文字列

• 戻り値

  なし。

• 備考

  • 第 2 引数が '0' の場合にのみ、使用時刻を更新する。 呼び出し元である pf_check_p2p では、 P2P ファイル共有プログラムの種類に応じた値 (例えば、対象が Winny ならば外部変数 $WINNY など) を指定している。

reg_check_p2p

• 概要

  ファイル名が P2P ファイル共有プログラムのものであるか否かをチェックする。

• 引数

  1. ファイル名を含む文字列

• 戻り値
  • 1

    P2P ファイル共有プログラムである。

  • undef

    P2P ファイル共有プログラムではない。

• 備考

  • P2P ファイル共有プログラムであることを認識する為に、 以下のいずれかの文字列が含まれているかどうかをチェックしている (大文字、小文字の区別はない) (シングルクォートは含まない)。

    • 'winny.exe'

    • 'winnyp.exe'

    • 'Share.exe'

    • 'perfect dark.exe'

    • 'cabos.exe'

    • 'limewire.exe'

    • 'bittorrent.exe'

    • 'BitComet.exe'

  • 以下の文字列を含むファイル名である場合、 P2P ファイル共有プログラムに関連するファイル (いわゆる「キンタマ」系騙しファイル) であるとして、同様に戻り値 1 を返す。 更に、外部変数 $KINTAMA をカウントアップし、 外部配列変数 @KINTAMA_STR に、引数に渡されたファイル名を格納する (普通に push 使えばいいのに)。

    • '[仁義なきキンタマ]' (2文字目以降に出現する場合のみ)

    • '[殺人'

    • '[写真集][IV'

    • ' ' x 39 . '.exe'

    • ' ' x 39 . '.scr'

add_p2p_date

• 概要

  P2P ファイル共有プログラムの種類別に、使用された時刻情報を格納する。

• 引数

  1. ファイル名を含む文字列

  2. 使用回数と時刻情報を文字列化した値

  3. 使用回数

  4. 時刻情報 (time_t 値)

• 戻り値

  なし (常に undef)。 つか、my $ret; ... return $ret; とかやっておきながら、値全然設定してないし。

• 備考

  • reg_check_p2p と似たようなチェックを行いつつ、各種外部変数に値を設定している。

  • 第 2 引数の文字列は、以下のいずれかの外部変数に連結代入している。 ここで代入された文字列は、最終的には使用回数が 0 だった場合にのみ用いられる模様。

    • $WINNY

    • $WINNYP

    • $SHARE

    • $PD

    • $CABOS

    • $LIMEWIRE

    • $BIT

  • 第 3 引数の「使用回数」については、P2P ファイル共有プログラムの種類別に、 外部ハッシュ %UCOUNT の該当するキーに対して加算代入している。

  • 第 4 引数の「時刻」は、last_ts に渡す第 2 引数として利用している。

  • いわゆる「キンタマ」系騙しファイルの場合、 $UCOUNT{ANTI} に第 2 引数を加算代入し、 @KINTAMA_STR に最後に追加した文字列の先頭に、第 4 引数の「時刻」を書式化した文字列を挿入する。

last_ts

• 概要

  P2P ファイル共有プログラムの最終使用時刻を格納する外部ハッシュ %ULAST を、 最新の時刻で更新する。

• 引数

  1. P2P ファイル共有プログラムの種類を表す文字列

  2. 使用時刻 (time_t 値)

• 戻り値

  なし。

• 備考

  • 使用時刻として指定した値が、指定した P2P ファイル共有プログラムの種類に対して、 既に格納されている値よりも後の時刻を表すものであれば、更新する。

編集後記

NetAgent さんに怒られたら速攻削除します。。。

間違っても Winny に流したりするなよｗ

間違い等あれば指摘くださるとありがたく。。。

著作権? いらんよんなもん (((((/;^^)/